「寺子屋」と聞くと、読み書きやそろばんを思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、当時使われた学習書を見ていくと、学びはもう少し広く、暮らしや仕事にも近いところにありました。
FACT
国立教育政策研究所 教育図書館の「往来物」デジタルアーカイブでは、往来物が寺子屋や家庭などで用いられた学習書として整理されています。
内容別には、歴史・地理・訓育・実業など、さまざまな種類があります。実業に関する往来物には、農業・工業・商業など、仕事や生活に関わる知識・心得を扱うものも確認できます。
大切なのは、「江戸の子どもは、みんな現代の職業教育を受けていた」と単純化しないことです。確認できるのは、読み書きだけでなく、生活や仕事に近い題材を扱った学習書も存在した、ということです。
POINT
学ぶことと、働くこと。学ぶことと、暮らすこと。
現代では別々の場所に分けて考えがちですが、当時の教材を見ていると、その距離が今より近く見える場面があります。
知識を覚えることだけではなく、「それを日々の中でどう使うか」まで含めて学ぶ。ここに、今の企業にも考える材料がありそうです。
NOW
研修を実施した。eラーニングを導入した。1on1を始めた。それでも現場が変わらないことがあります。
問題は、研修の量ではなく、「学んだことが仕事へ戻る設計になっているか」なのかもしれません。
2026年版中小企業白書でも、人材確保・活用は重要な経営課題として扱われています。人材育成を研修だけで考えず、日々の仕事、対話、OJT、1on1、上司・部下の関係まで含めて考える視点が必要です。
QUESTION
御社では、「学ぶこと」と「働くこと」は、ちゃんとつながっているでしょうか。