「灰を買う仕事」と聞くと、少し不思議に感じるかもしれません。
でも、ある場所では不要になったものが、別の場所では材料になる。この構造は、現代の資源循環にもそのままつながる視点です。
FACT
環境省の環境白書では、江戸の資源利用を紹介する中で「灰買人」の存在が取り上げられています。
家庭などから出る灰を買い集め、それを農家などへ渡す仕事です。灰は肥料だけでなく、製紙、染色、酒造など、複数の用途に使われた例が紹介されています。
つまり、「出した人にとって不要になった」ことと、「社会全体で価値がなくなった」ことは、同じではありませんでした。
POINT
資源になるためには、ただ「捨てない」だけでは足りません。
使う人がいる。必要な品質になっている。集められる。運べる。量がまとまる。商いとして続く。
灰を買う仕事から見えてくるのは、循環は「気持ち」だけでは完成しない、ということです。用途と受け手がつながったとき、不要物は資源へ変わります。
NOW
これは、現代の廃食油、金属、プラスチック、段ボール、副産物にも通じます。
処分先を探す前に、「これは何として使えるのか」「誰が必要としているのか」「品質・量・物流の条件は整うのか」を見る。
Seeseeが排出物を確認するときも、処理費だけではなく、分別、品質、保管、量、回収、需要まで確認します。
QUESTION
御社が捨てているものの中に、誰かにとっての「材料」はないでしょうか。