「環境に良いから、続ける。」それだけで循環が長く続くでしょうか。
集める人。直す人。運ぶ人。使う人。買う人。循環の裏側には、いつも仕事があります。
FACT
環境省の白書では、江戸期の資源利用を紹介する中で、修理を担う仕事、古鉄を買う仕事、灰を買う仕事などが取り上げられています。
モノを長く使う。壊れたものを直す。不要になったものを回収する。別の用途へ渡す。そうした動きを、仕事として支える人がいました。
ここで言いたいのは、「江戸は完全な循環経済だった」ということではありません。循環を支える役割が、社会の中に仕事として存在していた。その事実です。
POINT
循環には、担い手が必要です。環境への良い行動でも、誰か一人の善意や負担だけに頼れば、続きにくい。
回収できる量なのか。品質は安定しているか。運べる距離なのか。必要としている人がいるか。費用は成り立つか。
循環が続くためには、環境だけではなく「商い」の視点も必要です。
NOW
現在の資源循環でも、同じです。再生材を使いたい。廃棄を減らしたい。リサイクル率を上げたい。
そのとき必要なのは、「良いことだからやる」だけではありません。品質、トレーサビリティ、回収、物流、需要、採算、現場負担。こうした条件を一緒に整える必要があります。
経済産業省の近年の資源循環関連実証でも、再生材利用や回収・再資源化のボトルネックを、複数の関係者を含めて解く取り組みが進められています。
QUESTION
御社の循環は、関わる人すべてにとって、続けられる仕組みになっているでしょうか。