まず3分で
『昨日伝えました』『ちゃんと説明しました』『それでも動いてくれません』。
職場ではよくある場面です。
でも、伝えることと、相手に届いて理解されることは同じではありません。
情報量、前提知識、言葉、タイミング、手段、関係性、確認の仕方。間にある条件を分けて見ると、相手だけを責めずに改善点を探せます。
この記事の確認項目と会話例は、公的資料の傾聴・職場環境改善の考え方を参考にしたSeesee Mediaの編集上の整理です。特定の話し方の効果を保証するものではありません。
SIX GAPS
「言った」と「届いた」の間
1|同じ言葉でも、前提が違う
『なるべく早く』『ちゃんと』『いい感じに』など、基準が人によって違う言葉があります。
期限、完成条件、優先順位、判断基準など、曖昧な部分を具体化するとズレを減らせます。
2|伝える手段が合っているか
口頭だけ、長いメール、チャットの断片、会議資料。
内容の重要度や複雑さに対して、手段が合っていないことがあります。
重要な指示は、口頭+短い要点の記録など、複数の方法を組み合わせることもできます。
TWO WAY
一方通行にしない
3|タイミングと受け取る余裕
忙しい最中、作業の途中、複数の指示が重なっているときは、情報を受け取りにくくなります。
『今5分いい?』『今日中に確認できそう?』と、受け取れる状態を確認するだけで変わることがあります。
4|一方通行で終わらせない
伝えたあと、『どう理解した?』『不明点ある?』と確認する。
傾聴では、相手の話を最後まで聴き、理解した内容を言葉にして確かめることが大切だとされています。
確認はテストではなく、ズレを早く見つけるための作業です。
SYSTEM VIEW
繰り返すなら仕組みを見る
5|タイプ診断を答えにしない
行動傾向やコミュニケーション特性を理解するツールは、伝え方を考える材料になります。
ただし、『このタイプだからこう』と固定すると、逆に相手を見なくなる危険があります。
診断結果=その人、にはしません。
6|「伝わらない」を、組織の問題として見る
同じすれ違いが何度も起きるなら、個人の注意力だけでなく、業務ルール、指示経路、役割分担、会議設計、情報共有ツールなどを見直す価値があります。
コミュニケーションは、働く環境の一部です。
自社で考える
伝え方の例|期限・完成条件・優先順位をそろえる
「なるべく早く資料をお願い」では、急ぎ具合も完成形も人によって異なります。「明日15時までに、比較案を3つ、金額と条件が分かる1枚に。難しければ今日中に相談してほしい」と具体化するのは一つの方法です。これは実績紹介ではなく、認識をそろえるための会話例です。
最後に「私の説明で抜けている条件はありますか」と、伝える側も確認します。相手に復唱だけを求めるより、質問や修正を受け付ける余地を残すことが大切です。
よくある質問
Q. 伝えた内容を復唱させるのは有効ですか?
目的次第です。試すように聞くより、『認識を合わせたいので、どう理解したか教えて』と確認すると使いやすくなります。
Q. タイプ診断を使えば伝わるようになりますか?
万能ではありません。行動傾向を考える材料にはなりますが、本人との対話や状況確認が前提です。
Q. 何度言っても伝わらない人にはどうしたらいいですか?
言葉・手段・前提・役割・業務設計など、個人以外の要因も分けて確認します。
SOURCE|根拠を確認する
編集更新:2026年10月9日。制度・統計は掲載した資料の対象と時点をご確認ください。